2015年7月22日リリース!
ロカ&メンフィス・キッズ
アルバム『ザ・ビギニング』の
曲解説を恵比寿六郎よりお届けします(^-^)
1、涙のブレイクアウェイ
…トレイシー・ウルマンのナンバーを日本語ヴァージョンで。
リード・ギタリストのマー君がロカビリー・テイスト溢れるフレーズを多用、アップライト・ベースのリン君とドラムのミラクル君とのリズム隊の意気もピッタリ。その心地よいロカビリー・サウンドに乗って、ロカ君のヴォーカルも“炭酸水”の如く弾けまくり、コーラスのマー君&ミラクル君とのカラミも絶妙です。
2、すべてが愛で満ちていく
…原曲は19世紀のアメリカ民謡の〈オーラリー〉ですが、1956年にエルヴィス・プレスリーが彼にとって最初の主演映画に出演することとなり、その映画の舞台が19世紀の南北戦争時だったため、この〈オーラリー〉にLOVE ME TENDER
という歌詞がのせられました。今回は、その〈オーラリー〉にロカ君が自身による新たな歌詞をのせてレコーディング。ロカ君のヒーカップ(シャックリ)唱法全開!といったナンバーです。
3、錯乱マゾヒスティック
….本作の中で唯一のオリジナル作品。ロカ君が中学生の時に作詞・作曲したナンバーで、当時ロカ君のオリジナル作りに強烈な影響を及ぼしていた椎名林檎さんのカラーが如実に反映されている一曲です。リン君のスラッピン・ベースのおかげで、この曲をロカビリーと位置づけることに成功。エンディングへ向かうにつれ、狂気じみていく世界観は今までのロカビリーにはなかったものといえるでしょう。
余談ですが、同時期にロカ君が作詞・作曲したナンバーに〈狂乱サディスティック〉というものもあり、同じカラーを持つ“姉妹作”とも呼べるこの曲はロカメンのライヴで聴くことが出来ます。
4、C'mon Everybody
…いわずとしれたエディ・コクランのナンバーで、ここではまず、エルヴィスへのリスペクト?として、彼の〈ミルクカウ・ブルース・ブギー〉のオープニングそっくりに
スロー・ブルースでスタート。
セリフもエルヴィスそっくりに「ちょっと待ってよ!これじゃ、動けないよ。本気出して行こうぜ!」と言ったあと、一気にスピード感溢れるロカビリーに突入するといったロカメンの遊び心が垣間見れるナンバーに仕上がっています。
若くして自動車事故でこの世を去ったエディ・コクランのスピリットはやがてブライアン・セッツァーに受け継がれ、今またそれらはロカメンによって引き継がれることで、新たなロカビリーの伝説が始まるのです。
5、恋はヒートウェーブ
…オリジナルはマーサ&ザ・ヴァンデラス。ロカメンは、コレクターズの日本語ヴァージョンを参考にこの曲をレパートリーとしました。
エフェクターには一切通さず、シールドを直にアンプにさすロカ君が奏でる“超短いイントロ”。
時代に逆行したかのようなその僅か5秒間の簡素化されたイントロこそ、実はロカビリーが本来持つ生命力の根源でもあるのです。
2015年8月吉日
恵比寿六郎
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1500円(税込価格)
2015年7月22日リリース!
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生涯ロカビリー
ビリー諸川