2012年3月2日、僕の母が亡くなった。
93歳。
大往生というかもしれないが、もっともっと生きていて欲しかった。
いつも優しかった母。
生き方を否定されたことなんか一度もない。
わがままな僕をいつも受け止めてくれた母。
どんなときも、思いやりの気持ちを忘れなかった母。
僕は典型的なママボーイだった。
親孝行など何ひとつできなかった僕。
最後の最後まで、心配をかけっぱなしだった僕。
優秀な兄と出来の悪い弟の僕とを一度も比較しなかった母。それどころか、数年前、「兄が大学教授で、弟がロカビリー歌手、おっかさんはそれを誇りに思うよ」と言ってくれた母。
この世にもういないなんて、信じられない。悲しい。さみしい。いっぱい泣いたよ。まだ泣くよ、きっと。
僕は母をおっかさんと呼んでいた。
おっかさん、僕を生んでくれて、大切に育ててくれて、いつも味方でいてくれて、夢をいっぱい抱かせてくれて、信じてくれて、褒めてくれて、本当にありがとう。本当に本当にありがとう。感謝以外、何もありません。
おっかさんのために、これからもそれが親孝行だと思い、僕は残りの人生も大切に生きていきます。
おっかさん、たくさんごめんね。たくさんありがとうね。たくさんたくさんありがとうね!本当に、本当に……。
おっかさん、どうか安らかに。
これ以上、言葉が今は見つからないよ。